STEVENSON OVERALL ” DEUCE “
今期のStevenson Overallのラインナップ中で
最も注目していたアイテムがついにお目見えです。
STEVENSON OVERALL
” DEUCE ”
目に留まる非常にアイキャッチなデザインをしたこちらは
実在するかなり珍しいスーベニアJKTをベースに忠実に復刻した一着です。
スーベニアJKTやスカジャンと言えば、
日本に滞在していたアメリカ兵が記念として
オーダーした物をイメージされる方が多いと思います。
自分自身もスカジャン等はそういった経緯の
物ばかりだと思っていました。
ですが、今回復刻したこちらのジャケットは
日本に滞在したアメリカ兵ではなく、
なんとドイツに滞在していた兵が記念に作ったとされる
非常にレアながら抜群のデザイン性を持つ物をサンプリングした一着です。
Stevensonの方もこのデザインでこの仕様で
この生地を使ったものは今まで見たこと無く
もしかすると日本に一着しかないかもしれないと言わしめるほどです。
では、一つ一つこのジャケットを紐解いて行きましょう。
まずは、生地です。
スカジャンやスーベニアJKTで多く使われている
サテン生地やツイル生地ではなく「Heavy Moleskin」を使用しています。
ベースとなったVintageの物を検証した結果、
肉感のあるモールスキンが使われており
生地感や雰囲気が限りなく近いもを選び使用しています。
裏地は中綿入りのキルティングになっており
表地とも相まって防寒性も高く今時期にはピッタリです。
次は、リブ。
オリジナルの物は長年の使用や経年変化によって
独特の色味に変化したウールのリブが付いていました。
色味や雰囲気など文句の付けどころがないくらい
かっこいいものだったのでよく覚えています。
ですが、今の既製品にはそんな色味の物は
もちろん存在する訳も無く、この一着の為にStevensonが
Vintageの物に限りなく近い雰囲気抜群のリブを仕立てました。
(※写真ではこの繊細な色味は出ませんでした。実物でご覧ください。)
そして次は、この圧倒的存在感を醸し出す
デザインと刺繍についてお話します。
このセンス抜群のデザインは当時実在した
「SEVEN STEPS TO HELL」と言う部隊が存在し
その部隊の隊員達が作った物だと言われています。
今見てもこれだけかっこいいデザインを作るって
もの凄いセンスのいい人たちですよね!
なぜ、そんなことが分かっているのかと言うと
オリジナルの物には表側の正面から見て右胸の部分に
「EDDIE」と人の名前が刺繍されています。
ここからがすごいのですが、その名前から
その人物を辿っていった結果が「EDDIE」は
実在した人物でありその人が所属していた部隊の名前こそ
「SEVEN STEPS TO HELL」だっということなんです。
よくここまで調べましたよね(笑)
Stevensonのマニアックさと
拘り方がよく分かるエピソードですよね!
そして今回の製品化では右胸の部分は
「EDDIE」と言う人の名前ではなく
「SEVEN STEPS TO HELL」と部隊名に変更しています。
次は刺繍です。
このジャケットの刺繍はスカジャン等のそれとは
全く違う仕上がりとなっています。
まず、この刺繍を手掛けているのが
我らが岡山県の職人さんが一点一点仕上げています。
Stevensonの代表 多賀谷さん曰く、小さな工房ながら
もの凄く綺麗で良い刺繍をする職人の方だそうです。
そしてこの刺繍の最も特徴的な部分でもある
メインの大柄の部分はただ刺繍をしているだけでなく
なんとも贅沢なフェルトと刺繍の合わせ技です。
何度も言いますが、元々のオリジナルが
この手間のかかる仕様だった為それを忠実に再現しています。
もうこれは言葉で説明するよりも実物を見て頂く方が
より凄さが伝わるのではないかと思います。
1つだけ言うとすればこの仕様で刺繍を入れる為
岡山の職人さんにお願いしたそうです。
本当に綺麗な刺繍で刺繍自体にも厚みと立体感があり
他のスカジャン等とは違う表情を是非見てみて下さい。
最後は着方についてです。
このアイテムが単体でかっこいいわけでなく
もちろん着て頂いてもめっちゃくちゃかっこいい一枚です!
着方についてですが個人的には少し大きめをおすすめします。
なぜかと言うと、ジャストで着てしまうと
スカジャン然としたカジュアル感が強く出すぎてしまうからです。
良い物・かっこいい物を着て頂くのは大前提ですが
その時々の着たかで見え方や印象はガラッと変わります。
このアイテム自体が身幅が広くて着丈が短い為
ジャストで選ぶと少し今着たいバランスより着丈が短くなります。
なのでそのバランスを補う為に少し大きめので着て頂き
着丈のバランスを取りながら着込んで行くごとに出てくる
生地の落ち感でファッション性も取り入れて頂きたいと思います。
身長172cm : 体重62kg : 着用サイズ38
なぜ、こんな着方をおすすめするかと言うと
実は理由はめっちゃくちゃ単純でStevensonの展示会に行った際
オリジナルの物を着ている代表の多賀谷さんの着方のバランスが
カッコよかったからなんです。
オリジナルの物はアメリカ人がオーダーした物だけあり
僕ら日本人には少し大きめのサイズ感でした。
(逆に今では今っぽいサイズ感でしたけどね!)
そのジャケットを少し大きめに着ている多賀谷さんの雰囲気が
今のファッションにあっていてかっこよかった!
さらに作られてから何十年も経っており
生地自体も柔らかくなっていて自然な落ち感がありました。
その雰囲気が最高だったので当店では上でご紹介した
サイズ感でおすすめしたいと思います。
ブログの最後にこんなことを書くのもなんですが
入荷前からかなり人気があったアイテムの為
お店には38(M)サイズがラスト一着となりました。
なので申し訳ありませんがサイズは選べませんし
メーカーの在庫も完売らしいのでこのサイズが合う
シンデレラボーイのご来店をお待ちしております!
この三連休も皆様のご来店お待ちしております。